活動方針

令和5年度活動方針                        埼玉県公立小学校校長会

埼玉県公立小学校校長会は、「学び実践する校長会」として、新しい時代に対応した教育に果敢に挑戦 し、本県小学校教育の充実・発展に努め、多大な成果をあげてきた。
近年、加速度的な社会の変化に対応して、主体的に関わり、豊かな創造性や感性、しなやかな知性といっ た、新たな知を生み出す力を養い、協力して課題を解決していけるようにすることが求められている。
こうした状況を踏まえ、学校教育においては、これまで以上に知・徳・体の調和のとれた「生きる力」の 育成を目指し、伝統や文化に立脚し、高い志をもつ人間へと成長できるよう、他者と協働しながら豊かな未 来社会の創造に挑む子どもを育成しなければならない。
我々校長は、これらの現状を深く認識し、自ら研鑽に励み、本会の研究主題「自ら未来を拓き ともに生き る豊かな社会を創る 日本人の育成を目指す小学校教育の推進」に取り組んでいく。また、第3期埼玉県教育 振興基本計画における基本理念「豊かな学びで 未来を拓く埼玉教育」の推進と第2期さいたま市教育振興計 画における基本理念「人生100年時代を豊かに生きる『未来を拓くさいたま教育』の推進」に努め、県民の信 頼に応えなければならない。
そこで、本年度は新型コロナウイルス感染症防止対策を十分に講じながらも「アフターコロナ」の時代を 見据え、「令和の日本型学校教育」の構築を目指し、次の活動を推進する。

1 学校経営の充実 各校長が充実した学校経営を推進できるよう、今日的な諸課題をふまえ、以下の項目において組織的な 支援を行っていく。
(1) 学校教育目標の具現化と魅力あふれる学校づくり
家庭・地域社会等との連携を密にし、学校教育目標を具現化する。また、学校における働き方改革を 推進し、教育活動の充実、教育環境の整備を図るとともに、学校評価を活用するなどして、開かれた学 校経営を行い、創意を生かした魅力あふれる学校づくりに努める。
(2) カリキュラム・マネジメントの充実
埼玉県、さいたま市の基本理念を踏まえて、「生きる力」を育む教育を推進する。特に、GIGAス クール構想のもと、ICT環境を最大限に活用しながら、子どもたちを誰一人取り残すことなく育成す る「個別最適な学び」と子どもたちの一人一人のよい点や可能性を最大限に生かす「協働的な学び」を 一体化するためのカリキュラム・マネジメントの充実に努める。
(3) 教職員の資質・能力の向上
優れた指導力と使命感を兼ね備えた教職員の育成を目指して、ライフステージに応じた研修の充実と 教職員倫理の確立に努める。また、人事評価制度を十分活用し、教職員一人一人の意識改革や心身の健 康の保持増進を図るとともに、専門職としての資質・能力の一層の向上に努める。
(4) 生徒指導・人権教育・特別支援教育等の充実
自他の生命を尊重する態度や規律ある態度を育成するとともに、生徒指導上の諸課題及び人権教育、 特別支援教育等に係る諸課題の解決、並びに外国籍児童への支援の充実を目指し、心豊かな子どもの育 成に努める。
(5) 学校保健・学校安全・学校食育の充実
家庭・地域社会等と連携を図りながら、安全・安心かつ健康的な環境をつくるとともに、安全・健康 教育の推進・充実と望ましい食習慣の形成や規則正しい生活習慣の確立に努める。

2 研究活動の充実
研究主題に基づく「ともに生きる知恵を磨き 心結ぶ未来社会を創る 誇り高き子どもの育成」を副主題 とする研究活動の充実に努め、その成果の具現化を図る。特に、中央大会の持ち方や協議の在り方を検討 し、より実効性のあるものにするために、積極的かつ継続的な改善に努める。

3 組織の強化と活動の充実・発展
効果的なWeb会議のあり方を研究するなど、運営委員会の活動をさらに充実させる。また、4専門部の活 動の実効性を高め、さいたま市立小学校校長会とともに本県小学校教育のさらなる進展に努める。

4 調査研究・広報活動の充実
調査内容を精選し、各校長の負担を軽減する。また、速報・会報は情報提供とともに、会員相互の情報 の共有化を深めるものとするために、積極的な広報活動に努める。

5 教職員の定数改善と専門スタッフの拡充
子どもたち一人一人に向き合うきめ細かな教育の実現のために、少人数指導や小学校高学年の教科担任 制のための定数改善、ICT教育や外国語指導などの授業等を支援する専門スタッフ、スクールカウンセ ラーやスクールソーシャルワーカーなどの心理・福祉に関する専門スタッフの拡充を強く求める。

6 教職員の処遇改善と学校における働き方改革の推進
管理職を含むすべての教職員が、自らの職責に相応する適正な処遇が得られることを求めていく。ま た、学校における働き方改革のさらなる進展を目指して、人的・物的両面からの環境整備を多方面へ向け て積極的に働きかけていく。

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